小3のFW

全部が入り混じっていた。

 

森のフィールドワーク

 

1学年80人くらいだったので、各班男女4人ずつくらいが10チーム作られ、それぞれに現地の自然に詳しい大人がついた。これが活動班

 

寝泊まりする所は男女別々で、宿泊班として男子は6人ずつくらいがそれぞれで平家のような場所ですごした。

 

平家はボロくて自然の中にあるため、浴槽に水を溜めようと蛇口を捻ると排水の口からタマドウマというバッタみたいなのが出てくるような所だった。

騒ぎまくって怒られ、結局風呂に入ったかどうか覚えていない

 

活動班の時には女の人が、宿泊の時は当然男の人が各班についた。女の人の方は名前覚えてないけどすごく面倒見が良くて、なんでも楽しく付き合ってくれた。男の人の方は急なブチギレと理不尽が面白すぎて今でも名前を覚えている。誰か怒られているのを見ながら笑い転げすぎて息ができなかった記憶が何回もある。内輪すぎるのでかっと。

 

絶賛カッコつけ期の少年は集団を形成した女子と容赦のない罵り合いを繰り広げていたり、女同士の喧嘩も男同士の喧嘩も男と女の喧嘩もたぶん全部あった気がする。好きが故の痴話喧嘩が行き過ぎて、女の子の方が泣く。とかしょっちゅうよね小学生って。

 

確か2泊3日くらいだったと思う。

 

最初は、交流がメインでその土地なのか森で有名なのかわかんないけど歌を教えてもらって歌ったり、みんなでカレーを作ったり、ドラム缶風呂に入ったりした。肝試しあったっけな?五年とごっちゃになってるかも

 

あっおいそーら、の下にはしろいくーも、の下には僕たちを呼ぶ大地がひろーがるー、ひろーがるー

みっどりーのかっぜの中でうったごえーひっびく中でわったしたちのゆっめもともにひろがるー

 

FWが終わってからも一生みんなで歌っていた気がする

 

最終日前日の夜に各班で出し物をするという時間があった。

 

歌をみんなで披露するところや、組体操とかでピラミッドみたいなのをつくって、山を表現したりと、各班それぞれの色が濃く出ていた。

 

自分たちの班では、コントと替え歌だった気がする。

 

よくもまぁコントをやろうと全員が納得したもんだ。

 

どんなんだったかはっきりは覚えていないけど、最初自分がど真ん中に走っていって、

 

うわーー綺麗な山やなーみたいな感じで、嘘くさい寸劇を始める。

正味めっちゃウケたのを覚えている。笑

最初の嘘くさすぎるけど懸命な小学生の演技が良かったのだろう。最初は笑いがおこる理由がわからなかった。自分の後ろでなにか起こっていて、笑いの理由がそっちにあると思って振り返っても誰も何もなかった。けどみんなの視線はこちらに向いている。ということはみんな俺で笑っているのだと初めて認識した。慌てて前を向き直して演技続行。

コントを終えて、最後にみんなでエンドロール的にさっきの歌の替え歌を歌って終わった。

 

同級生と大人たちが自分たちで笑っているのがとても気持ちがよかった。

 

初めて用意された場所で、人前で何かをして、今ここで、なにかが起きていると感じたのを覚えている。

 

この時から笑うことも笑われることも好きになったと思う。バカにされるのは嫌だけど。怒られるよりはましかなと。

 

そして次の年には、面白すぎる化け物と同じクラスになり、昼休みに友達4人でみんなの前でコントをするようになるのである。