眠る

もう最寄りから祖父の家までの道を覚えてしまった

駅を出て川沿いを歩き、風呂屋の手前を曲がる

歩いてみるとこんなにも近いのかと思う

昔は祖父が車で迎えに来てくれていて、15分くらい乗っている感覚だった。毎度久々に帰る母にここの建物が変わったとか、あそこなくなってあれになったとか説明しながら家に帰っていたから長かったのだろうか

 

ただいま

 

お好み焼きが用意されていた。

たらふく食べたあと銭湯に行った

 

次の日には祖父の墓参りと工作室の片付け

 

体は弱いものの口だけは元気な祖母が暇だと喚くので、母と二人で古本屋に行き大量に本を買った

 

ほとんど自分が選んだからドラマ化したものか映画化したものの原作に偏った

相変わらず母はへっぽこ3人組みたいな釣りバカ日誌のような表紙の本を見繕っていた。

 

なんやねんそれ、ばーちゃん絶対読めへんやろ

 

ええねんなんでも、安いし

 

買った本をおすすめ順に本棚に並べた

 

電球を変え、アンテナ工事のおっちゃんに来てもらい、午後には東京に帰った

 

東京駅についてエスカレーターの左側に立っていると急に疲れに気づいたが、家につくと疲れはじんわりと消えた

 

休まる理由は場所ではないと体感した