思い出しても腹立つことなんてのは誰しも何個かありそうなもんだが、特にこのことをのよく思い出してはあの時あーしてやればよかったと思う。
高三の夏くらいの物理の授業の時。
受験において夏は天王山だ的なこと言われるくらいですから、まぁわりと勉強にピリピリハラハラし出している頃。
授業時間になって先生が教室に入ってきて始めるぞーってなった時に、ふと黒板を見ると前の授業の内容が黒板に書きっぱなしになっており、それに先生が
おい、お前らどーゆーつもりだ。
黒板なんで書きっぱなしなんだ、誰か消せや。
と怒り出した。
普段は別に書いてあってもなんも言ってなかったと思うんやけど、その日に限って怒り出した。
日頃のことでなんかストレスでもあったのだろうか
お前らは授業を受ける身なんだから、先生が気持ちよく授業を受けれるように黒板を授業前に消そうとか誰か思わなかったのかと説教し出した。
その説教に十分くらい使った後、授業し出した。
んでなんか、その次の授業からは真面目な背の小さい女子が黒板を綺麗にし出した。
何に腹が立っているかというと、あの時教室を出なかった自分に腹がたってる。
露骨に理不尽だ。
いい大学でて、賢い人なのかしらんけどやってええことと悪いことがあるやろ。
その日の機嫌が悪かったかなんか知らんけど、黒板が汚いからゆーて人間性まで否定される覚えはない。
というかそんなことで怒るような人間から学ぶことなんざ物理の授業自体以外なにもないからさっさと授業をしてくれ。
ましてや、その先生は学校で一番背の高い先生だったので、一番黒板を消しやすいのに、真面目な背の小さい女の子がてめえのご機嫌取りのためだけに毎回一生懸命背伸びして黒板消さなあかんようにするなんてありえへん。
毎回思い出して腹が立っては、どうすることが最善だったかを考えてシミュレーションする。
黒板が消されていないからというだけで、今日の機嫌に流されて、偉そうに説教たれるただ年が上なだけの幼稚な人間に学ぶことなんて物理以外なにもないからさっさと授業してくれ。
ましてや、お前が一番背が高いんだから、一番黒板消しやすいのお前なんだから黙って消せや。
ってこいつが言ってましたーー笑笑
って隣のいじられキャラのやつ指して言えばよかったなーって毎回思い出す。
本当に腹が立った理由としてもう一つある。
自分が小学生5年のときに、理科の授業中に隣の友達とうるさくしすぎてはちゃめちゃに怒られた時だった。
その時の先生は、持っている教科書を指さして俺たちにこう怒った。
いいかお前ら。お前らはこれを学ぶのではない、これで学ぶのだ。わかったか。と。
はじめはあんまり理解できなかったが、年齢を重ねるたびにその意味が理解できるようになった。
その時は、なんとなくしか理解できなかったけどなんか嬉しかった。こいつはまじでおれらに、おれに言ってるんだなっていうのがわかったから。
小5なんて今思えばクソガキもクソガキだが、人間として対話してくれていたんだなと思う。
そーゆー先生がたくさんいた小中学校にいたからだろう。高校になってこんな教師がいるのかと本気で腹が立った。
どーやって言い返せば一番相手に打撃を加えられるかを、ある程度結論が出た今でもシミュレーションしてしまう。自分も小さいなと思う。
けどやっぱ、そん時に発言して隣のやつのせいにするユーモアを兼ね備えるなんてのは無理だったと思う。
だから、次、こーゆーことがあった時に絶対に言ってやると。
言うことができるくらいの状態を常に保ててるでかい奴になってやると。思い出すたびに思う。
はい。