裁判の傍聴を一度はしてみたいとずーっと思っていて、なんかのきっかけでこないだやっと傍聴できた。
霞ヶ関ってこんな感じなんや。
Googleの通りに歩くとクソでかいビルに到着。
入り口で警備員に持ち物検査されて中へ。
刑事事件、民事事件の違い、建物の違いなんて全くわからないので、とりあえず法廷って書いてある階ところを片っ端から回る。
法廷に入る前の壁に時間割が書いてあり、何時から何時までが誰のなんの時間の裁判なのかが書かれている。
だれだれ、強盗
だれだれ、覚醒剤使用所持
その中には企業が訴えられてるところもあって、なんちゃら株式会社とか、でかい名前もいっぱいあった。
著作権?とか、そーゆーのだったと思う
とりあえず、覚醒剤の人見ようと思って入る。
ちょうど始まったばっかりの感じだった。
傍聴人が結構いてびっくりした。
ほほう次は覚醒剤かーとか言いながら入ってくるおじさんもいて、常連なんだろうな。
んま無料やし、人の不幸は蜜の味やし分からんくもない。
被告人は45才?とかだったかな
弱々しく痩せて座っていた。
弁護士は白髪のおじいちゃんな感じ。
検察側の人が超美人の仕事できる感じの若い人。
裁判官と書記と、警備員が2人。
計7人が傍聴席とを区切る柵の向こうに座っていた。
別の世界な感じがしてふわふわした。
被告人は20才くらいから友達に誘われて興味本位で覚醒剤を使用し、そこから5年ほど使用を続けたが、一旦やめる。しかし、ここ2年の間に信頼していた人からの裏切りにあい、その反動でまた覚醒剤の使用を再開。オーバードーズで倒れているところを近くの人が119番通報し、救急隊が覚醒剤の使用を疑い、110番通報。
検査の結果、覚醒剤の使用が発覚し逮捕。
事実確認の後、質問タイム。
弁護士が被告人に一問一答の質問をする。
あなたはなぜここにいるかわかりますか?
覚醒剤使用、所持の疑いです。
使用はいつからですか?
みたいなのが続く。
多分、打ち合わせされているのだろう。
食い気味に答える被告人に対し若干の嫌悪感。
んでまた、今年70才くらいになるこの被告人の母親から情状酌量を願い出る嘆願書が提出されているという。
45才の息子のための嘆願書をどんな思いで書いたのだろう
弁護士から被告人への質問が終わると、検察側から被告人へ質問がされた。
はい
あなたはおそらくですが、どのような判決になろうといずれ社会復帰しなければなりません。もう一度社会に出て辛いことがあった時に、覚醒剤をまた使用するんじゃないですか?
いいえ、絶対にしません。
その根拠はなにかありますか?
留置所にいた二、三ヶ月が辛かったので、それを思い出してもう二度としないと思います。
一発目にこの回答だったのに震えた。
両親に申し訳ないとかいう言葉が最後には出てきたが、自発的に出ることはなかった。
え、留置所って三食飯が出て、寝るとこあるんよね?
辛いか?とか考えてしまった。
ちょっとは被告人に同情とかもするのかなと思ったけど無理だった。
最後に裁判官が被告人へ質問。
すごい優しい声だったしすごい寂しい声だった。
何件もこのような裁判行っているのだろう。
中には真面目に更生する人もいるだろうが全員ではなく、この場だけはいはい言っておこうとする人もいるのだろう。全員にしっかり自分と向き合って欲しいとその人を思って声がけしているのに全てが届くわけではない。それを知りながら、それでも今日もまた私はこの人に向かって届かせようとする義務があるのだと、また届いて欲しいとも思っている。そんな声だってと思う。だから優しかったし、裏切りも知っているから寂しさもあるんだと思う。
弁護士側は執行猶予判決を、検察側は一年6ヶ月の判決を求めた。
んでここで決まるのかと思いきや、判決を言う日は別日にまた言うらしい。今日じゃないのか。んま確かに考えたいわな。
すると、じゃあ次いつにしますか?みたいな
あー、えっと5日の10時が空いてます。
そちらは?
あーえっと空いてます空いてます大丈夫です。
じゃあ5日の10時で。
はいー。
みたいな、次の美容院の予約入れるみたいなやり取りが裁判官と弁護士と検察で行われて、閉廷。
そこだけめっちゃラフ。
その日はあんま面白そうなのなかったから一個だけ見て帰った。
次は殺人とかみてみたいなと思った。
あと人生経験的に大麻吸ってみたーいとか覚醒剤も一回くらいなら大丈夫じゃね?みたいな感じ0.001%くらいはあったけど、これみてまじでやらねーと思った。
大麻はまぁちゃんと合法な国行って吸うとかならいいかもだけど、覚醒剤まじであかんわってなった。
はい。