このタイミングで書いてないのを思い出した。
というのも、太田上田という番組に最近ハマり出して、そこにゲストで出ていた劇団ひとりと太田が浅草キッドについてノリも交ぜながら激論していたからだ。
自分の名前の由来にもなった人物がどのようにして有名になっていったのか知りたかったのもあってだいぶ前に見た。多分話題になってるちょうどど真ん中くらいの時期。
めちゃめちゃ面白かった。
大泉洋って人はやっぱりバケモノだ。表情、声の緩急、間、全部に見入ってしまった。
柳楽優弥も半端じゃなかった。肩と首を動かす独特のクセがもう柳楽優弥本人のクセになってるんじゃないかってくらい馴染んでいた。
この二人の演技がバケモノだったのに加えて、門脇麦も半端じゃなかった。
個人的には柳楽優弥が舞台を去る別れのシーンがやばすぎた。
普段からボケないやつが、本番でボケれるわけがねーんだよバカ野郎。
師匠と弟子の物語。
ビートたけしを崇拝して止まない劇団ひとりが、いつか誰かが浅草キッドという映画を作ると思うと悔しくてたまらない。だから、自分が絶対に先に作ると意気込んで、配給会社に何社も依頼して、断られ続けてやっとネットフリックスが拾ってくれて映画化へ。
脚本自体は9年前くらいから作っていたらしい。
その熱量と思いがしっかり具現化されていて、本人も太田上田の番組で言っていたけど、大衆に寄せれる部分とそうでない部分を出来るだけ自分の中で目一杯広げて、核となる部分は変えずに出したつもりだ。と言っていた。
太田は真逆のことを言っていて論争になってたけど。
個人的には正解を知らないので、ストーリーとして純粋に楽しめたし、100パーの正解じゃなくても、正解の一部を見れたと本気で思えた作品だった。
伏線回収といってはあまりに乱暴だけど、笑いを考えに考え抜いた人たちの粋なやりとりはとても面白かった。
二度も人生切ってんだよ。中途半端やってどーすんだよ。
人生のレールを完璧に外れたことがない自分としては、この点に関する弱さが一生まとわりついてくる感じがして嫌だったけど、一度外れた時には、この言葉を思い出そうと思った。